07.8.14〜17 憧れの八幡平へ!
2400km みちのくひとりツーリング@
8月14日 8月15日 8月16日 8月17日
数ヶ月前に、とあるデパートで東北の物産展が催された。
その物産展へよーこさんと行き、出展されていた店で寿司かなにかを食べた時
たまた正面の壁に“八幡平(はちまんたい)”のポスターが貼られていた。
『いつか八幡平アスピーテラインを走りたいと思ってるんだ』
軽い気持ちで口にした時、思いもかけない答えが返ってきた。
『今度の夏休みに行ってくればいいよ』
その時は冗談だと思い、『うんうん』と返事を返したものの
いざ夏休みが近づいてくると、『早く宿とか準備したほうがいいんじゃない』と
よーこさんのほうが急かしてくる。
ジパツーだったかツーリングGO!GO!だったか記憶は定かではないけど
ずっと昔に八幡平アスピーテラインを走ったレポが載っていて
そこに掲載されたいた写真がそれはそれはきれいな景色だったのが
僕のアタマの中に刻み込まれていた。
そんな動機と、うれしくも戸惑う後押しで3泊4日の東北ツーリングが実現したのだ。
8月14日 (火) 曇り時々雨のち晴れ
ついでの話だが、今日は僕の誕生日。
前日の天気予報では今日は晴れのはずだった。
しかし、朝5時に目覚めるとなぜか雨…
しかもかなり降っていた様子で、バイクカバーもびしょびしょ。
この日は秋田市内のホテルまで800kmほど走らねばならず、
早々に出かけたいので迷っているヒマはない。
カッパを着てでも出発せねば。
くさりながらも着替えて荷物を準備していると
知らないうちに雨はやんで晴れ間もでていた。

こんなときに風邪をひきかけたよーこさんに見送られ、朝6時すぎに家を出発。

うちのちかくのコンビニの向こうには虹もでていて気分がよい。
写真の中央に左上に向かってうっすらと出てるんだけどなぁ。
見えない?
伊勢湾岸道の豊田南ICを目指してR1を走っていると、雨が降ってきた。
なんで?なんで?
まだ悪いことしてないでしょ?
カッパを着たくないので歩道橋の下で雨宿り…
そろそろ高速入り口というところで、オドメーターが49000kmを指す。

ここからどれだけ距離計が回るのかちょっと楽しみ
7時ちょっと前に高速インター突入。
走り始めると空には黒雲が広がり始め、雨は降ったりやんだり。
またも憂鬱な気分になる。

しかし愛知県を出て、岐阜県に入るとすっかり晴れてくれた。
明るい太陽は僕に元気をくれる。
これからの長い道のりもなんとかなりそうな気がしてきた。
…このときは。


中央道小黒川PA
9時20分頃、中央道の小黒川PAで休憩。
朝から何も食べてなかったので食堂でソースカツ丼を食べる。
朝からカツ丼なんて僕にはありえない事。ふだんの朝はほとんど食べられない。
それでも駒ヶ根あたりではコレというすり込みでもあるのだろうか
迷わず注文してしまった。

揚げたてさくさくのカツが結構おいしかったよ
9時40分、ふたたび高速本線に戻り、北を目指す。
空は快晴。気温は高いが走っているのでそれほど汗は出ない。
まわりの景色はきれいだし、車の量もまだそれほど多くない。


中央道から長野道へ、長野道から上信越道へと乗り換える。
たんたんと走るのが退屈で訳のわからない歌を歌ってみたり〜♪
ぶつぶつと独り言を言ってみたり。
途中、何台かのバイクが追い抜いていく。
みんな速いなぁ。
時速が30km/h違えば500km走ればかかる時間が1時間くらい違ってくるのかな
せめてらくらく100km/hだせるバイクでありたい…
長野ICを過ぎてインターを2、3こ過ぎると
それまで二車線だったのが片側一車線に!Σ( ̄ロ ̄lll)!!
これは大変なことになった。

ご老体の烙印を押されたSRXで100km/hオーバーの速度は自粛しているので
90km/h前後でマイペース走ってきたが、ここからはそうはいかなくなってしまう。
あっというまにうしろに車がくっつく。
その後ろにもズラズラと。まるで大名行列
『申し訳ない!』
と後ろの車に思いながらSRXにも多少がんばってもらって100km/hで走行。
ところどころ二車線になったりして追い抜いてもらえるとその都度ほっとするが
すぐにまた一車線になり、行列のできるナントヤラ。
その繰り返しだが、そのうちがんばるのが面倒になり
『100km/hで走ってるからいいでしょ』
とか
『たまたま僕のバイクの後に付いたのが運が悪かったと思いなさい』
と考え、バイクをいたわることにした。
まだ先は長いんだ。壊れるよりマシだ。
ちょうど12時ごろ、上越JCTで北陸自動車道に乗り移る。
6時間かかって日本中央部を縦断したんだ!米どころ新潟県に来たのだ!

ピーカンで暑い

おだやかな日本海が見えた

みーんなコシヒカリかなぁ

中越沖地震のせいか、補修が多く目立つ
午後1時半。もうすぐ走り始めて500kmになる。右手が限界に近い。
固まった姿勢と細かい振動で手がしびれてきた。
どうせならアクセルひねったまま固まってオートクルーズにならんかな。

それでも走らねばならぬ
午後2時。最後の新潟中央JCTを通過。
ここからは『日本海東北自動車道』という聞いたこともない名前の道路を行く。
ひと区切りが見えてきたのでちょっと元気を出してアクセルをひねった。
午後2時半。自動車道の終点『中条IC』にやっと到着。
これで今日の高速走行は終わり。
高速代金8750円なり。
一般道にでて久しぶりに信号で止まると
目の前には…

ここまできて三河ナンバーを見るとは…
さて、ホテルまで残り200kmだ。
今度はひたすらR7を北上する。
R7は日本海側の海岸線に平行して走っており、ところどころで海が見える片側一車線の国道。
ほとんど曲がり角がないので、秋田市まで地図を見なくてもたどることができる。
高速を降りてすぐの街は『胎内』というところ。
ここは日本最古の石油発祥の地だそうだ。
日本のどこかでもすこーしだけど石油が出るって聞いたことあるけど、ここなのかな?
午後3時。いったん道の駅『神林』でエンジンを止め、うちに連絡を入れる。

結構でかい道の駅だ
ぽ 『あーとね、今、高速を降りたところ。暑くて汗が止まんない。
こうやって電話してるのも大変』
よ 『しっかり水分取れよー』
あい、わかってますって。
水分なしではいられないもん。
新潟も暑いねぇ
今回、事前に日本海側の観光名所などをチェックしてあった。
新潟県の笹川流れ
山形県に入ってからは
念珠関所跡
あつみ温泉
庄内砂丘
土門拳記念館
大物忌神社吹浦口の宮
鳥海山
象潟(さきかた)九十九島
なにしろ時間がなーい!
まだ200km近くあるから4、5時間くらいかかるかと思うので
ホテル到着は8時?
暗くなってから不慣れな街でうろうろしたくないしなぁ
ってことで、ほとんどすっ飛ばし、見たのは鳥海山と象潟のみ。
鳥海山は走りながら『たぶんアレかな』っていうくらいだし
象潟はガソリンを入れたついでに近くにあって見れただけ。

あつみ温泉を通過

鳥海山…かな?

象潟
象潟は太古の昔はここは海でこんもり見える黒い森は島だったと言われる。
地形変動で海底が隆起し、今の状態になったらしい。
だから田んぼの中の森があたかも島が海に浮かんでいるように見える。
静寂ななか、島々が夕焼けに染まりなかなか神秘的だった。
秋田市手前のガソリンスタンド

液晶じゃないなんてイマドキめずらしい
夕闇迫るR7。
午後7時に秋田市突入
市中心部まであと40kmくらいか

R7をそれて、北も南もわからない暗い郊外の県道をくるくる回って秋田駅を目指して走る。
午後7時半、無事ホテル到着。

本日の宿、コンフォートホテル秋田
シングル一泊 5510円で朝食つき
設備もきれいで整ってるし、駅前の繁華街まで徒歩3分と近い。
フロントの人の言葉使いもきちんとしてる。
バイクは徒歩3分くらいの契約駐車場に止めるらしい。(1回200円)
二輪専用なので安心してとめられるとのことだ。
しかしそこは朝は7時からしか出庫できない。
今回は明日の出発が早いのでそれでは困ると言ってみたら
ホテルの敷地内に止めさせてもらうことができた。
こういう客の無理な注文にもきちんとこたえてくれるのがホテル業だねぇ
高嶋政伸を思い出した
『ねえさん、今夜もわがままなことを言う客が来たわけで…』
ん?北の国からが混じってる?
さて、荷物を置いて歩いてJR秋田駅へ行ってみる。
もちろん夕飯のためだ。
駅前はかなりにぎわっている。
名駅か栄とかわらないかな?
ちょっと範囲が狭いけど。
お店を探して駅ビルの3階へ上がってみる。
幸い、レストラン街は午後9時まで営業(ラストオーダーは8時半)していた。
今はまだ8時。セーフだ。
せっかく来たのだから地元のものを食べよう。
何軒かある店の中から選んだのは『杉のや』というお店。

五目わっぱ飯(左)と比内地鶏のもつ焼き(右)
わっぱ飯が地元のものかは定かではないが、海産物が乗ってるということで。
もつ焼き食って明日への鋭気をやしなうぞ!
本日の走行距離:812km
38歳なりたて、がんばりました
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