9 映画鑑賞  2004年〜2012年

2011/03/25    <とり>

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2012年
題  名 見た日・製作国・監督・俳優 感      想
別離 12/05/12

イラン 2011年

アスガー・ファルハディ監督

レイラ・ハタミ ペイマン・モアディ

 イランの社会情勢を背景に、一組の夫婦とそこに関わる別の家族、それぞれの抱える秘密や嘘が絡み合い、それぞれの生活をめちゃくちゃにしていく様をミステリータッチで描く(言葉を読まなければならないし、付いて行くのに苦労した。)。

 中堅以上の市民である結婚14年の夫婦。間もなく11歳になる娘、夫の父の4人で、テヘランのアパートで暮らしている。

 娘の将来を案じた妻は国外移住を計画し、1年半かけて許可を得たものの、夫の父がアルツハイマー病を患ったことが誤算となる。

 介護の必要な父を残して国を出ることはできないと主張する夫と対立し、話し合いは裁判所に持ち込まれるが、離婚は認めても娘の国外移住は認めない夫が譲らなかったため、協議は物別れに。そして別居。

 夫は子連れの女を雇う。

 男性の体に触れることは罪ではないかと心配する敬虔なイスラム教信者の女は夫の父が失禁する場面を目にして激しく動揺。

 また別の日には、彼女が目を離した隙に、父がふらふら出て行ってしまうことも。

 そんなある日、妻と娘が帰宅すると、女はいず、ベッドに手を縛りつけられた父が倒れ、気絶しているところを発見。夫はほどなくして戻ってくるが、女の事情も聞かず、手荒く追い出す。

 その晩、女は流産した。

 夫は“殺人罪”で告訴され、女の妊娠を知っていて突き飛ばしたのか?、だとしたら、それは流産するほど強かったのか?。

 一方、父に行った行為に関して彼女を告訴。裁判は次第に多くの人々を巻き込み、それぞれの思いが交錯、複雑に絡み合ってゆく。

 嘘があり、いろいろ事実が出てくる。女が出て行った父親を探しに出た時、交通事故に遭ったことも判明。

 運命に翻弄されてゆく2組の家族。

 彼らが辿り着いた結末は、やはり離婚でした。

戦火の馬 12/03/24

アメリカ 2012年

スティーブン・スピルバーグ監督

ジェレミー・アーバイン エミリー・ワトソン デビッド・シューリス ピーター・ミュラン

 第一次大戦前夜のイギリスの貧しい農家にひきとられた一頭の美しい馬は、ジョーイと名付けられ、この家の少年アルバートとかけがえのない絆で結ばれる。

 だが、開戦によってジョーイはアルバートから引き離され、英国軍の軍馬として戦場の最前線に送られてしまう。

 死と隣り合わせの過酷な日々の始まりは、ジョーイの驚くべき旅の始まりであり、彼がやがてめぐりあう戦時下の人間たちの、切なくも美しいドラマが始まる。

 イギリスの騎兵隊将校に死なれ、ドイツ軍に。

 ドイツ軍の脱走した兄弟が銃殺され、フランスの農民に。

 また、徴用されてドイツ軍に。

 最前線に引き出され生き残るが、鉄条網に絡まれ身動きが出来なくなる。

 連合国側の兵士が.白旗を掲げ対立している塹壕の間に出て行く。ドイツ側の兵士が助けに来る。助かって、賭に勝った連合国の兵士が引き取る。数分後また人間同士の殺し間が始まる。

 ジョーイは破傷風になり、見捨てられそうになるが、兵士となり毒ガスにやられた、元の飼い主アルバートに出会い、生き長らえる。

 戦争が終わり、馬は競売に掛けられ、かって拾われたフランスの農民に、高額で引き取られるが、ジョーイとアルバートの仲良きことに寄って、アルバートの所有物となる。

 人間の愚かさを、馬が生き長らえて見てきて、平和な農村での暮らしに戻っていく。

 アルバートの両親がいい。人を殺す国家の戦争と、人を殺すのが仕事の兵隊、軍隊を淡々と描く。

     
     

 

2011年
題  名 見た日・製作国・監督・俳優 感      想
一枚のハガキ 11/09/09

日本 2011年

新藤兼人監督

大竹しのぶ 豊川悦司

 くじ引きで生き残った中年兵と、したたかに現状を受け入れて生きる女の物語です。

 桶を担いでの水汲み、麦踏みの画面あり。映画「裸の島」の乙羽信子を思い出す。この監督は、乙羽信子がよっぽど好きだったんだなと思う。

 くどいほど、女の台詞が多い。

 乙羽信子、大竹しのぶ、二人とも、いい女でした。

 淡々と日常を描く、今回は多少のおかしみを込めて。

 津川雅彦が、兄貴そっくりでした。

 私も、このように自分の世界が描けたらいいなあ、と思う。

 明日は、若冲忌に行きます。この人の絵も、また、お気に入り。

太平洋の奇跡

11/03/23

日本 2011年

平山秀幸監督

竹野内豊 井上真央 唐沢寿明

 1994年、太平洋戦争末期のサイパン島。圧倒的な戦力を誇るアメリカ軍に対し、日本軍守備隊は最後の突撃を敢行し、玉砕。

 しかし、ここから、突撃で生き残った大場栄大尉による抵抗が開始された。残存兵力を組織し、多くの民間人と共に、512日もの間、粘り強さと類まれな統率力で敵に立ち向かい、戦った。

 親を失った赤ん坊を救い、また、教師でもあった彼の人望を慕い、兵士や民間人たちが次々と集ってくる。軍から離れ戦うやくざ者の一等兵堀内と共同戦線を張り、サイパン島中部にそびえる最高峰タッポーチョ山に潜み、アメリカ軍への抵抗を続けていく。

 アメリカ軍は、その神出鬼没の部隊を統率する仕官を畏敬の念を込めて“フォックス”と呼ぶようになっていく。フォックスの存在に業を煮やした上層部が遂に大掃討作戦を敢行する。

 彼の不屈の戦いぶりに、アメリカ軍側にも畏敬の念を抱かせ、大場も民間人を投降させる。時間が経つにつれ、大場も、捕虜の民間人との行き来が始まる。

 遂に、敗戦を迎えるが、降伏はしない。が、上官の命令で、無条件降伏。

 1年半以上の戦いを終わる。47人の兵隊と200人以上の民間人の命を残した。

 大場は、敵に居場所を知らせる印を赤ん坊の側に残すなど、大場の人間性が重要であるが、彼が生き残ったのは、アメリカ側の好条件、民間人の保護、など重なっての結果だった、と思う。最後まで大場に反対した将校、仲間に殺される日本人、も描かれている。

 大場の、ただ、出来ることをやっただけで、特別なことをやったわけではない、沢山の命を救ったが、それ以上の人間を殺した、という言葉と、助かった赤ん坊を育てるという看護婦を励ますことで終わる。

死んだやくざ者の堀内一等兵を演じるのが、唐沢寿明だったと、後で知った。

     

 

 

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