|
1994年、太平洋戦争末期のサイパン島。圧倒的な戦力を誇るアメリカ軍に対し、日本軍守備隊は最後の突撃を敢行し、玉砕。
しかし、ここから、突撃で生き残った大場栄大尉による抵抗が開始された。残存兵力を組織し、多くの民間人と共に、512日もの間、粘り強さと類まれな統率力で敵に立ち向かい、戦った。
親を失った赤ん坊を救い、また、教師でもあった彼の人望を慕い、兵士や民間人たちが次々と集ってくる。軍から離れ戦うやくざ者の一等兵堀内と共同戦線を張り、サイパン島中部にそびえる最高峰タッポーチョ山に潜み、アメリカ軍への抵抗を続けていく。
アメリカ軍は、その神出鬼没の部隊を統率する仕官を畏敬の念を込めて“フォックス”と呼ぶようになっていく。フォックスの存在に業を煮やした上層部が遂に大掃討作戦を敢行する。
彼の不屈の戦いぶりに、アメリカ軍側にも畏敬の念を抱かせ、大場も民間人を投降させる。時間が経つにつれ、大場も、捕虜の民間人との行き来が始まる。
遂に、敗戦を迎えるが、降伏はしない。が、上官の命令で、無条件降伏。
1年半以上の戦いを終わる。47人の兵隊と200人以上の民間人の命を残した。
大場は、敵に居場所を知らせる印を赤ん坊の側に残すなど、大場の人間性が重要であるが、彼が生き残ったのは、アメリカ側の好条件、民間人の保護、など重なっての結果だった、と思う。最後まで大場に反対した将校、仲間に殺される日本人、も描かれている。
大場の、ただ、出来ることをやっただけで、特別なことをやったわけではない、沢山の命を救ったが、それ以上の人間を殺した、という言葉と、助かった赤ん坊を育てるという看護婦を励ますことで終わる。
死んだやくざ者の堀内一等兵を演じるのが、唐沢寿明だったと、後で知った。 |