<第一点>「少人数授業」と『少人数学級』とは,似て非なるものです。私たちは児童・生徒のために『少人数学級(20人〜30人)』の実現を強く要望します。 「少人数授業」では児童・生徒に基礎基本の力の育成ははかれません。 <第二点>新学習指導要領の実施とともに,教職員の勤務時間の長時間化・過密化が意図されていて,この二つはワンセットです。今まででも,教員の自宅への持ち帰り仕事は常態化していて,心身に疾病を持つ教員の増加の原因となっています。 <第三点>「指導力不足教員」を「特定」する問題は,父母のみなさんの要望の一つを受け入れているもののようにみえますが,実態は,「校長」の恣意的な意図に反する教員を排除するためのものです。児童・生徒のために職員会議で発言し,父母のみなさんとともに歩もうとする教員も排除の対象になりかねません。“闇の中”で進行中です。 以上の三点は,いずれも,児童・生徒の学習権を守り生き生きとした学校生活を過ごさせたい,そのために教員自身が自主的な研修を深め心身ともに生き生きとして教育実践にあたりたい,という当たり前の願いを踏みにじるものです。 この意味では,民間経営での「リストラ」という名の首切りや,それに伴う職場に残った勤労者の労働の長時間化・超過密化・賃金カット等の問題と軌を一にするものではないでしょうか。 支配層から日常的に分断のくさびが打ち込まれている私たち教職員と父母のみなさんには同じ働く者としての自覚した強い連帯が求められています。 |
詳しい原因は不明ですが,部活動の他にも長時間労働が連日重なり,新婚の夫婦関係がうまくいかなくなったため悲観された上での自死らしい,とのもっぱらのうわさ,です。昨年度の話です。 悲しみの新仏の仏壇には,その部活動の道具が供えられていたとか。 この県内の小中の教師なら,誰もが,じゅうぶんにあり得ることだと認識され,人ごとでなく感じられることでしょう。 教員の新婚生活・家庭生活と健康を破壊する長時間・超過密労働の結果としての一つの哀しい結末であります。私たちは,こういう非人間的な労働の横行を許す訳にはいきません。 |
7月 29日(月)県庁前で座り込み決行
(報告)
今日の「すわりこみ」は、愛知地区教労の小松先生に対する突然の一方的な異動を撤回し、希望の中学校英語教師に!三河豊田市の羽田先生の「担任の補充には常勤講師をよこせ」幡豆郡の細井先生の人事闘争、早急に公開口頭審理を開き鈴木一雄証人を喚問せよ」の3課題で、愛知地区教労と三河教労の共同行動でした。正確には愛知地区が企画し、三河がそれに合流したのです。
朝の8:30からビラまき、出勤者に配り。9:00過ぎにそれぞれ県人事委員会へ申し入れ。参加者は、愛知から
差し入れを含め10人ほど。三河から7人でした。夕方の退庁時には再びビラまきとメガホンで現状を訴え、合計2700枚のビラを配り終えました。
途中、ホ-ムレスの方との交歓があり、「帰国子女問題」で提訴している親の激励あり、岡崎市に勤めていたという元教師の激励とカンパもありました。
そして、夕方かけつけた仲間5人ほどを加え、のべ参加者は20人ほどになりました。
この取り組みは、愛教労にとっても、愛知地区教労・三河教労にとっても画期的な第一歩になったと思います。「12時間すわりこみ」「横断幕(紙)を掲げての堂々の主張」「マイクを使った宣伝」「3種類のビラ配り」「人事委員会への申し入れ」という行動は、我々の組合運動の観点からみても重要な要求実現行動でした。
三河教労は、「公開口頭審理を開け」「常勤講師をよこせ」を主張して12時間の座り込みに参加しました。特に、「常勤講師をよこせ」は、切実な要求になっています。当該校校長も「私も要求する」と言っていましたが、その姿勢を堅持させ、市教委に要求していくことは、8月に実現にこぎつけるためにも重要です。豊田市教委は、「非常勤を担任にしている」という状態が違法であることも認めています。今回の県庁前でのビラまきは圧力になると考えますが、教職員の健康を一向に配慮しないという姿勢を改めさせるためには、今後の取り組みにかかっています。
次は、教員集会と市庁舎でのビラまき、そして、座り込みも検討中です。また、非常勤という状況が変わらない時は、羽田先生は、自らの健康・命を守るためにも、また、5.6年生の子どもらに必要な教育条件を保障するためにも、「休職」をしなくてはならないという状況にもなっています。豊田市における「担任の補充には常勤教師をよこせ」は、この夏の重要な闘いになってきました。
(8月1日の豊田の教職員の集会でのビラまきは,1000枚をまききりました。みなさん,参加,ごくろうさまでした。) |