気まぐれテキトー日記は気が向いたときに更新中...
スタイリッシュなクォーターツアラー ZZR250。
速そうな外観に似合わず、まったりツーリングに最適なバイクといわれますが、もっさりとしたレスポンスに加えて振動やメカノイズが多く、ガサツな面があります。
2008年にデビューしたNinja250Rにバトンタッチ、とうとうラインナップから姿を消し、絶版車の仲間入りです。
今後は徐々に忘れ去られる運命を辿るのでしょう。
でも そんなZZR250にだって良いところがあります。
また あきらめずにカスタムしていくことで弱点を変えることができ、頼れる相棒になっていきますよ!
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編集◇コラム 「旅と出会いとU」 (11/12/18)
立てた計画を消化する旅。
事前に入手した情報を、旅先で確認する旅。
知らない土地に同質なものを探す旅。
そういった旅では、異質なものに出会っても、気づかないし、わからない。旅に連続性はなく、行って帰ってくれば、それで終わりという感覚です。かつて私の旅はそのようなものでありました。
それが悪いというわけではありません。むしろ時間を効率的に使って目的地を巡り、無駄なく名物や名産品を手に入れる。観光業的にも地域経済に最も貢献するスタイルなのかもしれません。
10月に旅した、しまなみ海道〜四万十川〜土佐では、数々の出会いがありました。
自転車店のイベントツーリングで一緒に走った、遠隔地在住の参加者、松山のビジネスホテルで自転車への思いを語ってくれた女性従業員、折りたたみ電動アシストサイクルで四万十川沿いを走っていった初老の男性、車中泊の旅をしていたおじさん、話好きな民宿の女将、...
人間たちばかりではありません。しまなみ海道の橋や島から眺める、穏やかで美しい内海、コロッケや海鮮丼、四万十川の悠然とした流れ、鰻丼、沈下橋、カツオのたたき、広大な土佐湾、桂浜、...
上述した人々や風景、グルメがわかりやすい “表” の出会いだとすれば、あまり知られてはいない、わかりやすくない “裏” の出会いもたくさんありました。
今治街道から見える斎灘、遍照院、大谷トンネル、四万十川中流西岸の小路、沈下橋付近の水中生物、仁淀川、春野町のあじさい街道、居酒屋での素朴な料理、...
これら “裏” の出会いの中でも、全く思ってもみなかったクライマックス、いえ、真のハイライトに相当する出会いが、旅の終盤にあったのです。
旅の3日目、集客施設が林立する桂浜に、やや失望した私が最後の目的地:高知市街へ向かう途中のこと。
前日までの晴れ渡った秋空はどこへやら、空は一面の灰色に覆われ、晩秋とそれに続く冬を予告していました。
特に予定していたわけではなく、たまたま案内板が目に入っただけの理由で、フラリと立ち寄ってみた四国三十三番霊場:雪蹊寺。
とり立てて立派な寺ではありませんけれど、空気が違いました。
桂浜周辺の、薄っぺらな喧噪とは隔絶された、静かな世界。桂浜を吹いていた海風も、ここではそよとも吹きません。心の感度が上がるような、特別な場所でした。
交通の便が特に良い場所でもなく、秋の平日なのに、ひっきりなしに訪れるお遍路さんたち。私も彼らに交じって本堂に続き、太子堂をお参りしました。
一人のおじさんが熱心に般若心経を読経していて、その美しい声が、私の体に染みていくようでした。
ふと、ひときわ存在感を感じる、茶髪の若者に気づきました。落ち着いた所作で灯明を点し、線香をたき、読経までしているようでした。札所を巡ることだけを目的としていないのがよくわかります。
20代前半〜半ばに見える、いかにも健康的な、活力に溢れていそうな若者が、こんな秋の平日、白装束で一人参拝しているなんて、よほど悲しいこと、人生が覆るほどのことでもあったのでしょうか。しかしその表情にはわだかまりや情念のようなものは無く、清々しさすら感じるものでした。
集団の中で互いの出方を探り、自らのポジションを確認している人々とは、違う世界の人でした。一人の時間ができるとイヤホンを耳に入れたり、わき目もふらずケータイをいじってる人々とは、まるで異なる世界の住人でした。友人と連れ立って、あるいは単独でもそそくさと参拝を済ませて立ち去っていく人々とも別の存在でした。
境内のベンチに座った私は、なぜだかいつの間にか、はらはらと涙をこぼしていました。
今、ここにいる参拝者たちだけではない。過去に遡り、ここを訪れたあまたの巡礼者の一途な志に呼応しているかのように、涙が止まらない。5分たっても、10分たっても。
涙は流れるに任せました。私の頭、意識下では認識できないけれど、私の無意識がここの空気に感応し、知覚できない幾多の何かに出会っているのです。
わからないなりにも何かわかったような気がしました。
この涙は、ただ嘆くばかりの涙ではない。災厄の類と向き合い、受け入れ、前へ歩むための涙なのです。
あの若者は大きなザックを背負い、徒歩で次の巡礼地へ向いました。
人生、深刻なものを背負ってしまうことがある。
いくら重くても放り出すことができないことだってある。
他人にはどうすることもできない場合もある。
そんな境遇を嘆き、苦しむのが人の常。だけど嘆いているばかりでは何も変わらない。背負ったものが重いほど、人は大きく、深くなるはずだ。もしかしたら四国巡礼の旅は、そのきっかけとなるのかもしれません。
雪蹊寺を出て、高知市街へ向かう途中、土佐電鉄の路面電車車庫を見つけ、寄ってみると、そこでは若い二人が結婚式の記念写真を撮影しているところでした。
ただでさえ微笑ましい光景なのに、こうやって地元の路面電車を愛する気持ちまで感じさせてくれることに、私も幸せな気分に包まれるようでした。
結婚は、相手の人生を背負うことでもあります。過去を背負うことでもあります。これから起きるかもしれない、互いの災厄を担うことでもあります。でもこんなに爽やかな二人ですもの、何があっても乗り越えて行けることでしょう。
異質なものに出会う旅。
それはきっと世間とか、社会生活、しがらみから、己自身を開放する旅でもあるのでしょう。
こうした旅は、旅人それぞれの内側で連続する。
もしかすると四国八十八か所が、終わりのない旅と言われていることと同質なのかもしれません。
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◇更新履歴◇
- 「プロフィール」を小修正しました。
- 12/01/08
- 「プチオフ会記録」にプチオフ会その25-納会の開催結果を掲載。
- 11/12/30
- 「編集◇コラム」を更新しました。
- 11/12/18
- 「オフ会情報」にプチオフのご案内を掲載しました。
- 11/12/11
- 「プチオフ会記録」にプチオフ会その24の開催結果を掲載しました。
- 11/12/11
- 「自転車の小部屋」Anchor C9 豆カスタムにローラー台負荷装置。
- 11/12/04
- 「オフ会情報」にプチオフのご案内を掲載しました。
- 11/11/28
- 「自転車の小部屋」に「しまなみ海道〜四万十川〜高知」を掲載。
- 11/11/25
- 「プチオフ会記録」にプチオフ会その23の開催結果を掲載しました。
- 11/11/13
- 「編集◇コラム」を更新しました。
- 11/11/06
- 「オフ会情報」にプチオフのご案内を掲載しました。
- 11/10/30
- メイリオフォント(Windows系)に対応しました。
- 11/10/21
- 「Ninja400Rインプレッション」を掲載しました。
- 11/10/09
- 「自転車の小部屋」Anchor C9豆カスタムにブレーキを掲載。
- 11/10/02
- 11/09月以前の更新履歴はこちらを参照してください。
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